怪異の民俗学４ 鬼 おに 小松和彦・責任編集 河出書房新社 Ａ５判 / 474ページ 2000.10.25 \4,000＋税 ISBN4-309-61394-2

[内容] I　総論 　春来る鬼──折口信夫 　春来る鬼──秋田にのこる奇習──折口信夫 　鬼の誕生──馬場あき子 　修正会の変容と地方伝播──山路輿造 　筆者て笠着て来る者は──もう一つの「まれびと」論に向けて──小松和彦 II　鬼の文学史 　酒呑童子異聞（抄）──佐竹昭広 　「酒天童子」考──天野文雄 　「百鬼夜行」譚──伊藤昌広 　雨月の夜の鬼たち──高田衛 　羅城門の鬼、朱雀門の鬼──古代都市における権力産出装置としての楼上空間──深沢徹 III　鬼の歴史 　鬼の子孫の一解釈──宗教社会学的考察──池田昭 　鬼と名楽器をめぐる伝承──稲垣泰一 　弥三郎婆──谷川健一 　大江山と「鬼」説話──高橋昌明 　丹後の麻呂子親王伝説と洒呑童子──中野玄三 　絵巻のなかの鬼>──吉備大臣と＜鬼＞──黒田日出男 IV　鬼の民俗学 　鬼と山人と──折口信夫 　山と鬼──和歌森太郎 　鬼と金工──若尾五雄 　「鬼の子小網」の原点──五来重 　鬼が演じる祭礼芸能──『大江山絵詞』雑感──橋本裕之 　鬼の原風景──津軽岩木山の鬼神──内藤正敏 収録論文解題──丸山奉明 解説──小松和彦